僕には故郷と呼べる場所がありません。
人に聞かれれば仙台だと答えはしますが、そこで生まれたわけでもルーツがあるわけでもありません。
転勤族一家の末っ子に産まれてあちこち転々としながら、両親が街を気に入ったり、
兄二人の進学のタイミングだったり、会社の都合だったりそんなことが重なって
僕は小学校〜高校にかけての10代ほぼすべてを仙台で過ごしました。
なので、もう住んでる時間は東京の方が圧倒的に長いし、彼地に家族が住んでいるわけでもないけれど、僕にとっては一番思い入れがある街だし、仙台が一応、仮の故郷。【故郷(仮)】みたいな感じ。
そういえば母から、父は転勤を拒否していたために出世のタイミングを逸してしまった
みたいな話も聞いたことがあります。本当かどうかは知らないけれど、
それが真実に聞こえる程度には家族全員、仙台が好きでした。
何もできていなくて恥ずかしい
好きだったとか言いながら、僕は2年前のあの日以降、一度も仙台へ足を踏み入れていません。そしてそのことを恥ずかしく思っています。
兄はもう何度も仙台へ行った、がれきの山も直接目にしてきたと言います。
仙台と何の縁のないはずの人も、ボランティアとして現地へ赴いたり、
街を盛り上げるために訪れてくれていたりするのに、僕は一度も行っていないのです。
理由らしい理由も特にありません。お金がなかったり、仕事が忙しかったりという、言い訳程度のものだけです。ほんと恥ずかしい。
けれど一応、義捐金などには(できる範囲で)積極的に貢献したつもりではいるし、皆さんの好意を募るイベントを開いたりもしました。
今でも仙台のことが忘却の彼方へ消えてしまわないように、意識して仕事で出会った人などに仙台のことを話すこともあります。
あ、あと中学生時代にさんざんぶつかった教師の奮闘記(↓のやつ)を読んで、
「あぁ、やっぱり俺はこの人苦手だなあ」
と当時の気持ちをまざまざと蘇らせたりもしています(いや、応援はしてます。じゅんいっつぁん頑張ってね)。
そんなこともあって、いつもつねに自分が仙台にできることは何があるだろうと探していたりもするのです。
ドキュメンタリー映画のソーシャルファンディング
イギリスの映画監督が、ベガルタ仙台をモチーフにドキュメンタリー映画をつくるにあたって寄付を募っているらしいとtwitterで見かけたのは一週間ちょっと前でした。
ベガルタ仙台のドキュメンタリー映画を作成中のダグラス・ハーコム監督が寄付を募っています。映画の詳細についてはこちら→ vegaltamovie.com寄付についてはこちら→ kickstarter.com/projects/dougl… (via @jsoccermagazine )
— s04_bhoy (@_s04_bhoy) March 7, 2013
以前、妻がキアロスタミの映画に募金した経験もありましたし、「ああソーシャルファンディングか」ということはすぐにピンときました。そして協力したいなとも。
でも僕にはドカンと数100ポンドを寄付する財力なんかありません。
とりあえず参照したtweetをお気に入りに入れておいてはみたものの、
また何をするわけでもなく、知ってるというそれだけのことで何かをした気になっていました。
そして今日、Jリーグファンがよく見に行くドメサカ板まとめ(いわゆる2ちゃんまとめ)でこのプロジェクトが取り上げられているのを再び目にしました。→
「ああ、そういえば寄付してなかったな。今週のtotoBIGをはずしたつもりになって、5ポンドぐらいは寄付しよう」
そう思って告知ページであるkickstarterを訪れ、ポチポチとクレカ情報などを登録。
ほんのわずかな協力の約束をして、トップページをあらためて見てみると
ここまでの協力者 59 人
集まった金額 3,572ポンド(目標15,000ポンド)
残り8日
とか書いてあるじゃないですか。全然、足りない。
世界中にもう一回思い出してもらうために
ソーシャルファンディング事情に全然明るくないから、このペースが本当にあぶないペースなのか、実は最後にドカンと集まったりするもので安全なペースなのか分かりません。
けれど、ここまでの協力者が自分を含めて59人というのはやっぱり少ないよなと。
ならばせめて
「こういうプロジェクトがあるよ」
「がんばってこれを成立させて、世界中の人に仙台のことを東北のことを思い出してもらおうよ」
「ベガルタ仙台というクラブが奮闘していること、Jリーグが美しいことをみんなに知ってもらおうよ」
なんていうメッセージをほんの少しの人にでも届けたいと思い、それが何もしていない自分の贖罪になるとも思いませんけれど、こうして恥ずかしいエントリーを記しています。
映画の出来がどんなものかは告知ページにある予告編(上の引用tweetからご覧いただけます)を見て皆さんで判断してもらうしかないし、
実際のところこの告知が「釣り」の類じゃないのかどうかも僕には判断できません。
だから、寄付に協力してくださる方には自己判断でお願いするしかありません。けれど、これが無事に映画として作成され、イギリスと日本で見ることができるようになれば、
少しでも多くの人が地域の絆だったり、フットボールの力だったり、あるいは災害の恐怖だったり。そんな正の感情、負の感情を
もう一度、心に刻み直してくれるんじゃないかと思うんです。
なので、もしまだ寄付していない方がいたら、ほんのちょっとだけ。totoBIG一口分でもいいし、一週間分でもいいし。
そのぐらいの金額をポチッとしてくれたらうれしいなと。
手続き自体はクレカ情報と住所を入力するだけなので、ネットショッピングしたことがある人ならばとても簡単です。金額に応じて、カードがもらえたり、Tシャツがもらえたり、そんな特典もあるみたいです。
良かったらぜひ寄付をして、そして特別な気持ちでこの映画の完成を待ってみませんか。ぜひ。
おまけの本音
と、ここまで書いておいてなんなんですが、僕は別にベガルタサポーターではないので
「ACLを通じて世界へ行ってほしいな」とは思いますが、正直、明日のグランパスの方が心配なわけです。
また闘莉王をフォワードにするってマジかぁ......未来が...見えない......
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tani sex telefon (金曜日, 03 11月 2017 23:28)
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wróżka (金曜日, 17 11月 2017 22:27)
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