こだわりがブランドになるのね

12年も前に店を閉めた紅茶屋さんに、今でもファンの方がいるというのは素晴らしいことです。

 

ということで、2009年12月23日の夜、青山ティーファクトリーのオーナー清水さんが、今でもファンの多い紅茶屋「サーモピレー」のオーナー仁田大八さんを招いてティーパーティーを企画。

かつてスタッフとして働いた僕自身も、もちろんファンの一人なので、仁田先生にお会いできるのを楽しみに参加させてもらいました。

仁田先生はさすがこだわりの人らしく、この日のために当時の資料を洗い直してきてくださったそうで、働いていた僕らも知らなかったようなこだわりが次から次へ。

たとえば

 

椅子の背もたれの角度は、105度じゃなく100度じゃなきゃダメ

 

エクステリアの柵の形はフランス式ではなく、あくまで英国式に

 

などなど。

 

「ほうほう、あの内装にはそんなこだわりが」

「なんと、この紋章にはそこまでの苦労が!」

と、こちらも今さらながらにビックリしたり、嘆息したり。

 

あくまでも英国風に仕上げるために、ドアノブひとつ、時計の文字柄ひとつにまでこだわり抜いた姿勢は、僕にやれるかと言われれば、絶対にできないお話・・・。

個店でも、ここまでやればブランドをつくることができるのかと、本当に勉強になりました。

 

これからカフェや自分のショップを開きたいという人が仁田先生の話を聞けば、きっとすごく参考になったんじゃないかなーと思います。

 

もちろん当時のお店は内装・外装だけでなく、紅茶の入れ方やサンドイッチの作り方にも、こだわりがあふれていたのですが、この辺のお話は記憶がどんどん上書きされているうちに、話が大きくなってるような・・・w

 

僕個人としては、久しぶりに専門店の厨房に入りるという栄誉(?)に浴し、サーモピレー風のロイヤルミルクティーを入れさせていただきました。

20人分もの紅茶を一度に入れるというのは久しぶりだったので、ちょっと緊張しましたが、仁田先生からも不満は出なかったようなので、まずまずだったのかなと一安心。

 

しかし、伝統に根ざした徹底的なこだわりは、かくも強力な武器となるのかということを痛感した一日。

 

仁田先生、清水オーナー、会を取り仕切ってくれた熊崎さん、足を運んでくださったゲストの皆様、関係者の皆様。楽しい時間を本当にありがとうございました。