Jリーグ特命PR部はつぶれればいいと思うよ

昨年(2010年)7月にスタートした「Jリーグ特命PR部」。あまねく世間に知られるということはなかったものの、ネットの世界にいるJリーグファンには広く知れ渡り、3,800名を越える「特命部員」を集めたそうです(2月8日現在:3,889名)。

 

Jリーグを報じる場には、木下優樹菜部長を送り込み、女子マネ足立梨花さんは全国のスタジアムを行脚。これだけ大規模なPRキャンペーンですから、もちろん立派な成果も残しています。それも1つだけじゃない、2つもです!

 

1つは、足立梨花さんの発見!

 

今やJリーグおたくには「あだっちー」の名を知らぬ者はいないんじゃないかという大活躍。つらい表情一つ見せず、楽しそうに全国のスタジアムを巡り、グルメや応援風景をレポートする様子は大いにファンの心をつかんでいます(同時に木下部長の失墜という成果もセットに上げられますが、まあ、そこは、それ...)。

 

そして2つめの成果は、カンボジアの小学校に451枚ものサッカーユニフォームを寄贈したことです!

 

J's GOAL」で紹介されている子供たちはととてもうれしそうな笑顔で、本当に心が和みます。ユニフォームを提供された一人ひとりのサポーターの心はきっと子供たちに届いたことでしょう。

ユニフォームを持って行くスタッフが道中、「ボールがほしい」と学校側に頼まれ、急遽ボールを買ったなんてこともあったようですが、この「Jリーグ特命PR部」という企画を取り仕切っているPRユニット、オガワカズヒロさんも「胸が熱く」なったそうで何よりです......。

 

 

で、Jリーグの観客はそれで増えるの?

 

 

カンボジアの子供たちが喜んだのは、それは間違いなく素敵なことです。超長期的に見れば、彼らの中からJリーグファンがちらほらと生まれるかもしれません。さらに、このトピックが一般のメディアで報じられれば、国内の非サッカーファンがJリーグを見る目が変わるかもしれません。

でも、それって、「Jリーグ特命PR部」の本筋なんですかね?

 

 

昨年7月のJリーグ特命PR部員募集開始のプレスリリースには次のように記してあります。

 

2010Jリーグ特命PR部とは、一人でも多くの方々がJリーグやサッカーに興味を持っていただくことを目的に、「2010Jリーグ特命PR部 部長」であるタレントの木下優樹菜さん、「2010Jリーグ特命PR部 女子マネージャー(略称:女子マネ)」であるタレントの足立 梨花さんと共にJリーグとサッカーの魅力を広めるためにつくられた部です。

 

Jリーグおたく同士がブログ書いたり、ハッシュタグ(#J_toku)つけてTweetしたり、古着集めてカンボジアに贈る。

 

それで、「Jリーグとサッカーの魅力」は広まるんですか?

 

心をこめてユニフォームを贈られたサポさんや日頃、ブログやTwitterで情報発信しようと頑張ってるサポさんには申し訳ないけど、JリーグがPR会社のオモチャにされてるだけにしか見えない「Jリーグ特命PR部」なんてものは、一刻も早くつぶれてしまえばいいと思います。