「Number」に欧州サッカーの日本人選手はどのぐらい掲載されているのか?

最近はめっきり読むことのなくなってしまった雑誌なのですが、最新号の「Number」の広告を見ていて、

「香川とか岡崎とかいつも同じ面子が出てるなー」

と感じたので、今年に入ってからの同誌の企画をちょっと調べてみました。

 

今年に入ってからの特集一覧

770号/僕はこんなものを食べてきた。アスリート最強の食卓。 (企画-食事)

771号/天才プレイヤーの創り方。~欧州サッカー育成最前線~ (サッカー-欧州)

772号/アジア杯激闘録。~ザックジャパン総力特集~ (サッカー-日本代表)

773号/名将の言葉学。~2011年のリーダー論~(企画-リーダー)

774号/ルーキー秘話。~プロ野球大型新人伝説~(野球-プロ野球)

775号/新・黄金世代の挑戦。 (サッカー-欧州日本人・日本代表)

776号/黄金世代がプロ野球を面白くする。(野球-プロ野球)

777号/欧州サッカー総力特集 名将が語るベストゲーム。(サッカー-欧州)

778号/カズに学べ。~明るく生き抜く11の思考法~(サッカー-カズ)

779号/これが日本の生きる道。~欧州サッカー'10-'11シーズン総集編~(サッカー-欧州日本人)

780号/名将に学ぶ。~チームを変革する新時代リーダー論~(企画-リーダー論)

781号/メンタル・バイブル~20人のアスリートが明かす心の整理術~(企画-心理)

782号/答えは過去にあり。~ニッポンの名将特集~(企画-リーダー論)

783号/非エリートの思考法。~乱世を生き抜く力をつけろ!~(企画-育成)

784号/<完全保存版>女子ワールドカップ優勝記念なでしこ激闘録。(サッカー-女子日本代表)

785号/覇者たちの夏。~甲子園 最強高校伝説~(野球-高校野球)

786号/ブンデスリーガの日本人。(サッカー-欧州日本人)

 

参照元: 「Number」バックナンバー一覧

( )内のカテゴライズはブログ主

内訳別にすると、こんな感じ(一部重複あり)

 

企画もの 6本

サッカー欧州 5本

野球 3本

サッカー代表 3本

サッカーその他 1本

 

やはりサッカー多いですねー。

企画ものにもサッカー関係者はふんだんに登場するので、もはやサッカー雑誌の風格さえ漂います。

 

あと特別すべきは、「企画もの」としてくくった中にリーダー論が3回も登場すること!

 

ほかにも「心の整理術」(781号)とか「乱世を生き抜く」(783号)とか、まるで安っぽいビジネス書のような企画もたくさん。ちなみに「企画もの」が4号つづいた780号〜783号は発売時期にすると6月9日〜7月21日。欧州サッカーがシーズンオフでネタがなかったんですね。わかります。

 

で、ですよ。

冒頭の疑問というか素朴な印象というか、同じ面子ばっかりだなーというのも、ちょっと調べてみました。

 

欧州で活躍する主な日本人プレーヤーの単独記事登場回数

 

【香川 真司】5回

「“世界基準”が生まれた理由」

(天才プレイヤーの創り方。~欧州サッカー育成最前線~  771号/2011年1月27日発売)

「シンジはサイドで進化する」

(アジア杯激闘録。~ザックジャパン総力特集~  772号/2011年2月9日発売)

「欧州で必要なことはすべて挫折から学んだ」

(新・黄金世代の挑戦。  775号/2011年3月24日発売)

「闘争心と集中力、そして優しさ」

(これが日本の生きる道。~欧州サッカー'10-'11シーズン総集編~ 779号/2011年5月26日発売)

「もう一度、マイスターシャーレを」

(ブンデスリーガの日本人。 786号/2011年9月1日発売)

 

【長友 佑都 】5回

「僕の成長に限界はない」

(アジア杯激闘録。~ザックジャパン総力特集~  772号/2011年2月9日発売)

「不屈」

(新・黄金世代の挑戦。  775号/2011年3月24日発売)

「マルディーニ&ベルゴミが見た、長友佑都の本質」

(これが日本の生きる道。~欧州サッカー'10-'11シーズン総集編~ 779号/2011年5月26日発売)

「インテルが長友を欲した理由」

(これが日本の生きる道。~欧州サッカー'10-'11シーズン総集編~ 779号/2011年5月26日発売)

「世界一を目指す自己プロデュース術」

(非エリートの思考法。~乱世を生き抜く力をつけろ!~ 783号/2011年7月21日発売)

 

【長谷部 誠 】3回

「これが僕らの進む道」

(アジア杯激闘録。~ザックジャパン総力特集~  772号/2011年2月9日発売)

「選手としての死と向き合う」

(これが日本の生きる道。~欧州サッカー'10-'11シーズン総集編~ 779号/2011年5月26日発売)

「僕が、逆境の中で心がけた10のこと」

(メンタル・バイブル~20人のアスリートが明かす心の整理術~ 781号/2011年6月23日発売)

 

【本田 圭佑】3回

「どこにもない“オリジナル”になりたい」

(アジア杯激闘録。~ザックジャパン総力特集~  772号/2011年2月9日発売)

「俺の辞書に“安定”の文字はない」

(非エリートの思考法。~乱世を生き抜く力をつけろ!~ 783号/2011年7月21日発売)

(家長昭博&本田圭佑) 「同じ日に生まれたふたりの天才」

(新・黄金世代の挑戦。  775号/2011年3月24日発売)

 

【岡崎 慎司】3回

「ダイビングヘッド封印宣言。ドイツで心掛ける2つのこと」

(新・黄金世代の挑戦。  775号/2011年3月24日発売)

「自分を客観視する技術」

(これが日本の生きる道。~欧州サッカー'10-'11シーズン総集編~ 779号/2011年5月26日発売)

「開幕ゴールに秘められたヒント」

(ブンデスリーガの日本人。 786号/2011年9月1日発売)

 

【内田 篤人】3回

「サボっちゃうタイプだから敢えて厳しい環境を選んだ」

(新・黄金世代の挑戦。  775号/2011年3月24日発売)

「チャンピオンズリーグが俺を変えた」

(これが日本の生きる道。~欧州サッカー'10-'11シーズン総集編~ 779号/2011年5月26日発売)

「ドルトムント&バイエルン攻略法」

(ブンデスリーガの日本人。 786号/2011年9月1日発売)

 

 

今年9月1日発売号までで、3回以上単独(またはそれに近い記事)で取り上げられてるのは、上記6人。

 

17回雑誌が発行された中で3〜5回なので、思ったほど多くはないんだなぁというのが率直な感想ですね。せっかく調べたのに残念(笑)。とはいえ、従来「総合スポーツ雑誌」として頂点に君臨していた雑誌の3〜4回に1回は同じ選手の記事が載るというのは、個人的にはちょっと偏りすぎな気もします。

 

もっといえば目次で確認しただけなので、細かな記事にインタビューや名前、写真が登場していたりするのを含めれば、もっと登場はしてるでしょうし、国内でプレーする選手との露出差は歴然で...というか、Jリーグは今年まだ一度も特集されてませんしね(←ひがみ)。

 

 

これまでよくも悪くも、日本のスポーツライティングの世界を牽引してきた雑誌は「Number」なわけで、これから先もかかる期待は大きいわけです。

 

欧州サッカー→欧州サッカー(日本人)→企画もの→野球→欧州サッカー→欧州サッカー(日本人)→以下ループ

 

という形で、いつまでも同じような顔、同じような切り口が続いていくと、読者さんも飽きちゃうんじゃないですかね。そうじゃなくても、欧州でプレーする日本人選手の情報はネットやCSテレビ、他誌で飽和気味なわけですし...って、この特集じゃないと売れないんでしょうね、きっと。

つくってる人たちも、実は忸怩たる想いを抱えてたりするのかな。どうなんだろう。

 

スポーツファンとしては、もうちょっと多彩な記事を読みたい気はしますけどね。

 

コメントをお書きください

コメント: 1
  • #1

    Augustine (月曜日, 23 7月 2012 18:51)

    My spouse and I stumbled over here coming from a different web page and thought I may as well check things out. I like what I see so now i�m following you. Look forward to looking at your web page for a second time.