ガンへの不安をコントロールするために

世の中、分かったようでいて、分かんなくって、

それでいて内心、分かりたくないなんてことがあるもので。

 

大体、それは悪い予感だったり、つらい想像の産物で、

ぼくらの不安は、そいつらによって、もたらされることもしばしばです。

愛するチームの崩壊とか恋人との別離とか会社の倒産とか…

 

で、家族や自分の大きな病気。

たとえばガンも、そんな不安の種の一つなわけです。

 

僕らは知ろうとする

もちろん不安だから、僕らはいろいろ知ろうとします。

癌はなぜ発生するのか。

どんな治療法があるのか。

治療の厳しさやリスクは。

完治する確率は。

転移する危険性は。

 

気になることは山とあり、調べることは尽きません。

 

でも、そんな中で、なかなか分からないのが、

ガンとともに暮らすということ

 

痛いの? つらいの?

気分は?

仕事は? 子育ては?

保険は? お金は?

 

これは、もう千差万別、十人十色。

人それぞれの生活にそれぞれだからこそ、

なかなかネットなどにも、情報は出てきません。

 

そもそも、みんな、こういうことより

病気との闘いっていう大きな話題に頭が行っちゃうし…。

 

 

あいつら、強いんだわ。ほんと。

でも、僕らがいざという時に、不安の野郎をしっかり蹴散らして、

病気との闘いに専念するためには、きっと、

ガンとの暮らし方を知っておいた方がいいと思うんですよ。

 

知っていることが、治療の武器にはならなくても、

生活の備えにはなると思うんです。

 

僕の義父も一昨年暮れに咽頭がんを患い、

治療に月日と気力体力を費やしました。

今はすっかり元気になって、

困ったことにまたお酒を飲み始めたりしちゃってるわけですが…。

 

彼が治療の最中にあった頃は、

本人はもとより、家族(義祖母、義母、妻...)も

みんな、不安と焦りと心労の中にあって

いつか笑える日が来るんだろうかと本気で悩みました

(初期のガンの治療中なのに!)

 

あいつら、いざ襲いかかってくると、

本当にインパクトあるんですよ。強いんですよ。

 

自分が患者にならなくても、家族が患うだけで、

弱気になってるとやられちゃうんです。

 

僕のこの世で一番大事な友人は、

お母様をガンの看病疲れで喪ってしまいました。

 

いつか、自分がガンに襲われたときのために、

あるいは大事な家族・友人が

戦いに挑まなくちゃいけなくなったときのために。

 

僕らは、

ガンと戦っている/戦った先輩たちの言葉を聞いておくこと

大事だと思うんです。

 

 

知る機会を活かそうよ

今度、7月23日(金)の夜に、東京・六本木ミッドタウンで、

「生活目線でがんを語る会」が開かれます。

詳細→「生活目線でがんを語る会」

 

ガンの治療法とか薬とか、免疫療法とか予防とか、

そんなのじゃなくて、ガンとともに生活するとはどういうことなのかを、

今、病気と戦っている方や、かつて自分やご家族が戦った方が、

彼女たち自身の言葉で僕らに伝えてくれます。

 

僕も医療周辺のお仕事をさせてもらっていますが、

製薬会社のビジネス抜きにこういう話を聞かせてもらうことって、

残念ながら、ほとんどないんです。

 

不安に負けたくないなと思う方は、

ぜひ、六本木まで足を運んで話を聞いてみませんか。

 

不安に対して、いっしょに、備えを築いておきましょうよ。

 

 

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