井上尚登さんの「ホペイロの憂鬱 JFL篇」を読みました。
ホペイロというのは、サッカークラブの用具係のことで、選手のスパイクのケアをはじめ、ボールやユニフォーム、練習用具など、サッカーに関するありとあらゆる用具のケアを行うスペシャリストです。実在するホペイロでとても有名なのは、名古屋グランパスの松浦紀典さん。
というわけで、「ホペイロの憂鬱」を(サッカー養分満載かな?)とワクワクして、読んだわけです。
一言で感想を言えば、さわやかで楽しい作品でした。
登場人物はみんな良い人だし、場面描写は軽快だし、軽い恋心も出てくるし。
ただ個人的にはもうちょっと「サッカー養分」にあふれていて、できれば試合が丁寧に描かれていれば良かったかなと。あと雑誌連載をまとめた短編集なので、いちいち章が変わるたびに登場人物や舞台の説明が入るのがちょっと…。
ミステリー専門雑誌「ミステリーズ!」に連載されていた作品だけあって、サッカークラブを舞台にしたミステリーです。でも誰も死にません。人が死なないミステリーというのも素晴らしい。
スポーツ好きな人が何にも考えず、さら〜っと読むにはうってつけの小説かもしれません。
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Donald (日曜日, 22 7月 2012 05:09)
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