2010年

4月

09日

医療勉強会でコミュニケーションを学んできました

 

医師と患者は治す人と治してもらう(治される)人。

売る人と買う人なら、「はいどうぞ」でお金と商品を交換すればいいけれど

体や命に関することではそうはいきません。

 

まして赤ちゃんをお腹に宿した妊婦さんや子どもを持つ親御さんなら、

自分の体のことだけじゃないから、なおのこと。

医師(医療従事者)と患者(家族)のあいだには、

どのようなコミュニケーションがあるべきなのか。

 

今日は、「えXぺ:産科〜小児科の現状を知る勉強会」で、

産科医・小児科医の先生方の話を聞くことができ、

コミュニケーションのあり方について、

とても勉強することができました。


説教より提案

産科のBermuda先生は、参加者が事前に寄せた質問に回答する形で

産科の選び方や大人への性教育、夫の心構えなどを解説してくれました。

さすが、超々人気ブログ主らしく、軽妙な語り口と分かりやすい解説で

話にぐいぐい引き込まれます。

 

とくに印象に残ったのは、大人への性教育のテーマ。

望まぬ妊娠を何度も繰り返す女性に向かってどうするかというお話で

「僕らがたしなめるようなことを言っても相手には届かない。

それよりも『自分を守るためにこうするか、ああしてはどう?』と

提案の形をとることが大事」

とおっしゃっていたこと。

 

メモを元に書いているので、一字一句、この通りではなかったけれど、

説教より提案の方が相手に伝わる

ということだと僕は理解しました。

 

もちろん人間関係はさまざまなので、何でもその通りだと言う気はないけれど

これって、産科や医療の現場だけじゃなく、

きっといろんな場面のコミュニケーションに応用できるんじゃないでしょうか。

 

イラッとしたり、なんとかしてやろうと思う気持ちが強すぎると、

どうしても感情的に説教してしまいがちですが、

そうじゃなくて、相手の立場になって提案してみると、

案外、事態は打開できるものなのかもしれません。

知識より観察

次いで、国立成育医療センターの原田正平先生から小児医療についての話。

原田さんは、これまでのご自身の医療人生を下敷きに、

いかに日本の医療が進化を続けてきたか。

そして私たち市民が、その極度に進化した日本の医療に対し無自覚になっているか

ということについて、さまざまな統計資料を示しながら解説してくださいました。

 

講演が終わり、Ustの中継も切れた後、僕はこれまで気になっていたこと、

「患者がネットを駆使して情報を集めて受診することの是非」

について聞いてみました。

 

だって、もし子どもの具合が悪くなったら、親御さんはきっと、

もしかしたら大病かもしれないと思うはずです。

そうしたら、今、ほとんどの人はネットでさまざまなことを調べるでしょう。

 

僕は子どもはいませんが、父親が便秘になっただけで「大腸がんかもしれない」と思い、

ネットでいろんな情報をあさりました。

でも、もしかして、そうした患者の行動は診療の妨げになるのではないかと感じていたのです。

 

そんな疑問に対し先生は、以下のような感じのことを教えてくださいました。

・患者が一夜漬けで勉強しても医師の知識の方がはるかに大きい

 (これはBermuda先生も同じことをおっしゃっていました)

・調べた情報よりも、子どもが普段とどのように、どのぐらい違うかを教えてほしい

・もし軽い病気で救急にかかってしまっても仕方ない。ただそれを2度、3度繰り返さないでほしい

・かかりつけ医をもつことで、日常との差を医師も共有できれば理想的

 

つまり家族の取るべき姿勢としては、

知識よりも観察の方が大事

だということでしょう。

 

う〜ん。これも医療コミュニケーションだけでなく、

一般の仕事や人づきあいに応用できるような気がします。

生半可なビジネス書よりも、部下や同僚をよく観察した方が

仕事の改善につながることは多いかも知れないですよね。

コミュニケーション

医療って、やっぱり人と人とのつながりなんですよね。

僕は普段の仕事で薬剤師と話す機会が多いのですが、

すごいなと感じる薬剤師は、薬よりも人を見ている方がほとんどです。

(もちろん同時に専門知識に通じている方ばかりですが...)

 

今回は仕事のヒントになることがあればいいなという気持ちで

医療がテーマの「えXぺ」に参加させていただいたのですが、

いやはやどうして。コミュニケーションの勉強までさせていただきました。

 

貴重なお話を聞かせてくださった両先生や「えXぺ」スタッフの皆さん、

本当にありがとうございました。

コメントをお書きください

コメント: 4
  • #1

    K921 (土曜日, 10 4月 2010 22:54)

    はじめまして。

    昨日同じ勉強会に参加していたくにーと申します。

    昨日はお疲れ様でした。私もメモを取りながら聞いていたのですが、今こうして安藤さんのエントリを拝読しまして、昨日の講演の内容がもう一度よみがえって来た感じがします。

    医療者と非医療者、違う立場、違う目線だからこそ、敵対するのではなく、チームとして高め合ういい関係になりたいなと強く思いました。

    また何処かでお会いできたら幸いです。

    P.S.私は故郷の山形と浦和を応援しております。闘莉王をよろしくお願いしますm(_ _)m

  • #2

    onside (日曜日, 11 4月 2010 18:22)

    くにーさん。
    はじめまして。

    コメントありがとうございます!

    おっしゃるとおり、医療者と非医療者が
    相互に理解を高めること、そのために努力しなきゃいけないことに
    あらためて気づかせてもらえる勉強でしたね。

    こちらこそ、またお会いできたらうれしいです。

    闘莉王はもうすっかり溶け込んで、
    練習でも若手をびしびし鍛えてくれてますよ。
    頼もしい存在です!

  • #3

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