Google+を取り巻く人たちへの違和感

 

誰だか知らない人にどんどんとサークルへ加えられていく。

2120、3359、4989、1729、2329、905、3509......

これは、僕を加えた人たちがサークル内に登録している人数。

 

実生活でもtwitterでもFacebookでもその他の場所でも、

この方々と僕は面識がない。もちろん言葉を交わしたこともない。

プロフィールに僕の情報は赤裸々に記してあるけど、多分、彼らはそれを読んでない。

一人ひとり読んで判断していたら、数千人もサークルに加えていく作業は膨大だ

いい大人が2〜3日でそんなことするとは思えない。

 

ということは、彼らは機械的に僕を自分のサークルに加えていった人たち。

 

数千人の投稿が流れるストリームを眺めるためだけに。

誰よりもGoogle+の新しさを楽しむためだけに。

 

数千分の1がTakashi Andoである必要なんて鳥取砂丘の砂粒一つほどにもない。

別にそれが僕の親だって、妻だって、甥っ子だって、後輩だって構わないはずだ。

数千人を抱えるストリームを構成するパーツが欲しいだけなんだから。

 

僕はtwitterもFacebookも結構好きだ。

最近、ちょっと疲れてきたところはあるけれど、

それぞれ僕に新しい交友関係だったり、腐りかけていた旧友との再会だったり、

海外の情報取得のスピード化だったり、likeすることの楽しさだったり、

いろいろなことをもたらしてくれたから。

 

SNSって、人と人がつながるそういうものだと思ってた。

 

でも今のGoogle+を取り巻く人たち

僕をパーツの一つとしてのみ見ているだろう人たちとのあいだに

そういう関係が生まれる気はまったくしない。

 

バカだなぁ、そこでコメントしてみな、+1してみな

新しい交友関係が広がるかもしれないじゃないかという人もいると思う。

でも、僕は彼らを相手にそれをしたいという気持ちにまったくならない。

 

春先に駅で名刺配りをさせられている新入社員。

彼らはとにかくたくさんの名刺を交換することが目的。

相手一人ひとりが何者かなんて、後で確認すればいいやと思ってる。

 

大抵の人は声をかけられても無視するはず。

そんな人と名刺交換なんてしたくないし、言葉だって交わしたくない。

奴らは上司に報告する名刺の枚数がほしいだけだと思ってる。

 

でも彼らとだって、あいさつして、名刺を交換して、言葉を交わせば、

すごく有意義な付き合いが生まれるかもしれないじゃない。

でも、誰もしない。気持ち悪いから。無駄だから。僕だってしない。

 

 

とはいえ、これからもGoogle+は使っていくと思う。

サークルごとに情報流通の切り分けができるのはとても便利だと思うから。

ただサークルがあんまり閉鎖的になってもつまらないので、

プロフィール検索なんかでもっと簡単に共通の趣味を持つ人が探し出せたり、

共有機能で話の合いそうな人が見つかりやすくなるといいなとは思う。

猫画像の共有はもういいや。猫、かわいいけど。もういい。

 

多分、今後もtwitterでは少ポスト、多フォローのスパムアカウントを嘲笑う人たちが、

Google+では我先にと多人数サークルを作って、

そして「Google+を誰より楽しむ15の方法」みたいなエントリーを書き、

そしてはてブを集め、情報の最先端を気取っていくんだと思う。

 

反吐が出る。

 

 

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コメント: 1
  • #1

    Thomas (月曜日, 23 7月 2012 03:14)

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