2011年

8月

08日

紅茶飲料と紅茶とフットサルとサッカーと

午後の紅茶 Pungency DJ1 Special Box

 

午後の紅茶が通販限定で特別版の紅茶を出したっていうじゃないですか。ストレートティーとミルクティーが1Lずつで、2,000円。送料やら手数料やらいれると、2Lで3,000円近くなるというお値段の「午後の紅茶 Pungency DJ1 Special Box」。

そんなスペシャルな午後ティーが出るなら飲まない手はないよね。ということで、いつもの区民センターに集まって、「パンジェンシーを楽しむ会」をやってみました。

 

香りとか味とか

まずは、ダージリンの一番茶だけでいれたというストレートの方をぐびり。というか、ぐびりの前にグラスを傾けた段階で、

 

ふおわ〜〜〜、すごい香り!!!

 

という、ダージリンらしい青い香りが鼻を刺激します。もしダージリンの1stフラッシュを飲んだことのない方が、この高級午後ティー(ストレート)を飲んだら「なんの香りだ、これは???」状態になるのではないかと思われるほど。いわゆる紅茶香料の香りではなく、まぎれもなくダージリンの清冽な香りが豊かに広がります。これだけで感動もの。

 

で、味ですが、今回10人超で一斉に飲んだわけですが、口をつけて数秒の沈黙があった後、4〜5人が同じタイミングで

「・・・甘い」

って。

 

キリンビバレッジさんの公式サイトでも散々語られていましたが、今回の高級午後ティーは加糖なんですね。で、みんなそれを知って飲んでいるんだけれど、それでも最初の感想は「甘い」になっちゃう。

まあ普段、あまり紅茶に砂糖をいれない人がそろっていたこともあるんだとは思います。それでも、まず「甘い」と思っちゃうほど、渋みよりも甘さが際立っています。

 

で、「パンジェンシー」と呼ばれるらしい「心地よい渋み」の方はというと...。たしかに渋みありますね。甘みの向こうに。僕は結構、えぐいぐらいの渋みが好きなので、物足りないぐらいでしたけど、スッキリとした心地よい渋みが舌に残り、さわやかな味わいになっていました。

 

続いてミルクティーの方もグビリ。

 

こちらもミルクを入れてあるのに、香りがスーッと立ち上って、見事(っていうのも偉そうですが)の一言。ストレートと異なり、ウバを混ぜてあるそうで味もしっかりしていますね。ただ、ミルク嫌いな僕にはグラス一杯分は無理でした...。試飲の翌日にお話しした方は、「あまり良いミルクを使っていなさそうなのが気になった」とのこと。う〜〜ん。たしかに、ここまでこだわったのだから、ミルクもどんなミルクを使ったのか、教えてほしいですね。

 

それでも比較に飲んだいわゆる一般の午後ティーのミルクティーとは雲泥の差。日本語勉強中の外国人に「雲泥の差」っていう言葉の意味を教えたければ、この二つを飲ませればいいじゃんぐらいの雲泥の差。もう高級午後ティー(ミルクティー)は、ダージリンの香りと茶葉の渋みを確保した上でミルクティーらしいまろやかさを兼ね備えた、素敵な飲み物になっていました!

 

 

でもね、でもね、どうしても「紅茶」ではないんですよね。

 

一緒に試飲した方が言ってたんですけど、すごくおいしいし、この値段でこれだけのことをっていう驚きもあるんだけど、「紅茶」を求めると自分でお茶いれた方が早いよねっていう。当たり前だけど。なので、これって究極の「紅茶飲料」なんですよ。

僕の感想としては、「紅茶飲料」が正しく進化を重ねていってすごいものになっていた先にはこれがあります(けれど、「紅茶」ではないですよ)っていう。あくまで紅茶飲料の枠組みの中で進化した飲み物であって、紅茶の枠組みにはないというか。

 

別に「紅茶飲料」がダメで「紅茶」がイイというわけではなくて、単純に別のものだよねということです。フットサルとサッカーは似てるけど、やっぱり違う競技だよねっていうか。なんかそういう感じ。で、今回はすごく上質なフットサルを堪能させていただきましたということでしょうか。

 

お金の話?

ところで、今回の「パンジェンシープロジェクト」。さっきから「高い」「高級」言ってますが、2,000円の商品が10,000セット限定発売。全部、売り切れれば2,000万円です。でも、紅茶界の大物に監修を頼んで、凝りに凝ったサイトつくって、何より生産量の少ないDJ1をたっぷり使って....。2,000万円ではペイしないですよね。ってことは、キリンビバレッジさんの狙いはどこにあるのかしらん????ってことになるわけです。

 

一緒に試飲したティーブレンダーは

「言葉では伝えられない味と香りの「正解」を、こうしたそのままのかたちで日本中に届けられるのは、素晴らしいことだ」

と言ってました。うん、たしかにそりゃそうだ。でも、「正解」が気になる人の手もとに、この高級午後ティーが届くかっていうと、それは届かないよね。マニアしか買わないことぐらい、キリンさんは折り込み済みなはず。じゃ、他の狙いはどこにあるんだろう?

 

僕の素人考えではこのプロジェクトはそれ自体、巨大な宣伝であって、今回の高級午後ティーは「飲んでもらわなくて構わない」んだろうと思うんですよ。意地悪く言えば、飲まれてしまえば、普段の午後ティーの貧弱さが際立っちゃうから、できれば飲んでほしくないのかもしれない。

 

ただ、こういうブログやらクチコミで、

「午後ティーがすごい紅茶出したんでしょ」

「午後ティーが本気になれば、すごい味のが出せるらしいじゃん」

と日本中の生活者に思ってもらえれば、それでOKだと思うんですよ。キリンビバレッジとしては、紅茶愛飲家の裾野を広げることも大事だけど、他メーカーさんの紅茶飲料に圧倒的なブランド力の差をつけ、その王座の地位を決定づけることも大事なんだろうなって。

 

でも実際のところどうなんでしょうねー。キリンの中の方に、本当の狙いはどこにあるの?実際にやってみてどうだったの?って、話を聞きたいですね。すごく聞きたい!

 

「紅茶飲料」は「紅茶」に進化するのかとか、企業の思惑とか、偉そうに語ってしまいましたが、正直、そんなことより、今回の「午後の紅茶 Pungency DJ1 Special Box」は、素直に「すごい飲み物」でした。

 

おいしかったし、面白かったです!

 

みんなでワイワイガヤガヤと、味わう機会をくれたキリンビバレッジさんのチャレンジに感謝です。ありがとうございました。

 

一緒に試飲したお二人の素敵なレポもどうぞー

 

こうや さん

「パンジェンシー」茶会とおいしい時間

 

糀谷 やな さん

2100円の午後の紅茶 パンジェンシーDJ1 スペシャルボックスを飲んでみたよ